イヌリンは果実や野菜に多く含まれる
水溶性食物繊維です

Critical Reviews in Food Science and Nutrition 1995, 35(6), 525-552          

イヌリンとは

イヌリンは、1つのグルコースにフルクトースが2~60個連なった構造を持ち、ヒトの消化酵素では分解することができないため食物繊維として分類されています。そのため胃や小腸で分解を受けず、大腸に届き善玉菌に利用されます。

イヌリンは整腸作用、悪玉菌の増殖抑制、整腸効果、短鎖脂肪酸の産生など様々な健康効果が確認されており、世界的に大きく注目されている健康食品原料です。

なぜ食物繊維を摂ることが大事?

食文化の洋風化・肉類摂取量の増加・野菜摂取不足により、日本人の食物繊維摂取量は各年代において不足しています。食物繊維の不足は腸内環境の悪化につながり、腸内腐敗や便秘など健康状態の悪化を招きます。

日本人の食事摂取基準(2020年度版),厚生労働省

ヒトは加齢に伴い、唾液分泌量や消化管運動機能が低下が見受けられます。消化能力の低下はタンパク質を完全に消化できないことなど腸内細菌の悪玉菌を増加させる要因の一つです。

腸内細菌学雑誌 2002, 16, 1-10. 一部改変

 

 

 

 

イヌリンは腸内細菌発酵率100%

食物繊維は、腸内細菌によって発酵(利用)されます。しかし水溶性食物繊維にも沢山の種類があり、難消化性デキストリンは50%、ポリデキストロースは20%程度しか利用されないのに対し、イヌリンは100%利用されます。イヌリンを摂取して効果的に善玉菌を増やし、理想的な腸内環境をつくりましょう!

一般社団法人日本食物繊維学会 ルミナコイド素材エネルギー評価(2013)
『ルミナコイド素材のエネルギー評価の考え方とメチルセルロース、
イヌリン、還元難消化性デキストリンならびに高架橋澱粉のエネルギー評価結果」一部改変

※本ページは加工食品、健康食品、機能性食品等の製造・販売関係者向けのご紹介です。掲載している情報は一般消費者向けではなく、市販商品についての効果や効能を表したり、それらについて謳うものではありません。