TAC-500ASは、幅広い温度範囲で様々な化合物の安全性を試験することができ、また大きな温度・圧力上昇につながる熱暴走の可能性を評価することができます。
また、ファイファクターを低くする為に試料容量を増やす場合においても、最大200 barの圧力センサーによって多量の分解生成ガスによる圧力上昇を測定可能です。
温度範囲
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室温~500℃
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圧力範囲
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0~200bar
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測定モード
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Heat-Wait-Search、等温、昇温
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追跡速度
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0.005~40℃/min
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発熱検出感度
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0.005~0.02℃/min
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圧力表示分解能
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0.001bar
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試料容器容量
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最大8mL
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本体のサイズ
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横 620 x 縦 460 x 高さ800mm(試料交換時)
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重さ
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75 kg
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電源
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230V(±10%)、50/60Hz、16A
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試料容器は一般的な工具で簡単に取り付け・取外しが可能です。
トップ・サイド・ボトム全ての方向から、安定した断熱制御を行います。
ヒートウェイトサーチ(HWS)モードによって、分解の開始温度を測定する事が可能です。
また、等温モードや昇温モード(温度スキャニング)など様々な温度プログラムを組み込む事も可能です。
化学プロセスにおいて冷却不良などによる断熱温度上昇は、非常に危険なケースの一つですが、放熱の遅い大きな反応容器などでは現実的に起こりうる問題です。このような潜在的な安全上の問題を評価するために、断熱型暴走反応熱量計(ARC):TAC-500ASは開発されました。
TAC-500ASはサンプルから熱量のロスが無いような断熱状態で測定を行うため、化合物の分解によって生じる急激な温度・圧力上昇の挙動を再現します。
熱慣性(ファイファクター)の低い断熱条件で測定を行う事ができ、より大きなプラント環境の再現や必要とされる排気の評価を行います。