CoRo Coffee Roasterについて

コーヒー豆焙煎専門店CoRo Coffee Roaster(以下、CoRo)のオーナー武藤幸久氏にお話を伺った。「CoRo(耕路)」という店名は、もともと1952 年池袋駅そばに武藤氏のおじい様が開業した喫茶店の名前だ。お父様の代までは喫茶店として営業してきたが、2014 年3 月末に閉店。武藤氏はこれまで都内でカフェや自家焙煎のエスプレッソ専門店を経営してきたが、2013 年に池袋への移転とともに「CoRo」の店名を引き継いでコーヒー豆焙煎専門店を開業した。ウェブショップも開設し、コーヒー豆のネット販売も行っている。

現在、CoRoではブラジル、コロンビア、グアテマラ、コスタリカ、ケニア、エチオピア、タンザニアの豆を焙煎していて、武藤氏自身、近い将来海外のコーヒー農園を実際に見に行く予定だそうだ。現在のCoRoの顧客はカフェ、レストラン、オフィスなどで、業務用が中心。個人のお客様にはネットで販売している。「PROBATONE の導入後、お客様一人一人にローストサンプルを飲んでいただき、好みのタイプを選んでいただきました。その上でそれぞれのお客様の好みのローストの設定を焙煎機に付属したソフトウェアに記録し、そのデータをパソコンに保存して何度でも同じ条件のローストに仕上げることも簡単にできるようになりました」とPROBATONE の機能をフルに使いこなしている。中でも一番人気は中深煎りブレンドだそうだ。

プロバットを選んだ理由

以前は国産の5kg 窯焙煎機を使っていたが、焙煎量が増えたことでお客様の注文に十分応えることができなくなったため、10kg 前後の焙煎ができる効率の良い焙煎機が必要になったという。「プロバットを導入しなければ、現在のように効率的に焙煎はできませんでした」とのこと。「プロバット焙煎機は焙煎と冷却とが分かれているから連続焙煎が可能です。多くの豆を効率的に早く焙煎できるんです。現在、1 ヵ月1 トンのコーヒー豆を焙煎していますが、3 トンまでは行けるので、今後のビジネス拡大も視野に入れています。」また、「焙煎した豆に深みが出るのがプロバットの特徴ですね」とも。実際に使ってみた印象としては、「PROBATONE タイプ2 は本当に使い易い焙煎機で、お客様の要望どおりに豆を焙煎することができます。特に、タイプ2 から改良されたガスバナーは焙煎中の微調整が可能になり、高い蓄熱と熱伝導をより生かせるようになりました。2kg からの少量焙煎も12kgの短時間焙煎も自由自在に焙煎が可能です。安定感があるので、経験が浅い人でも安心して使える頼もしい焙煎機ですね」と満足している様子。

消臭フィルター

コーヒーの焙煎臭を軽減する「エコロジストショップ」も焙煎機と同時に導入した。フィルターマットとゼオライトの二重構造となっていて、排気に含まれる塵や油分をフィルターに付着させて臭いを軽減する。また、日常的なメンテナンスとしては、フィルターに掃除機をかけて使用する。約4 トンの焙煎がフィルターマット交換の目安で、約8 トンの焙煎の後はゼオライトの交換も必要となる。

武藤氏は、「エコロジストショップ」について「フィルターで煙と臭いがほとんど除去できる」と言う。「1 ヵ月1 トンのペースで焙煎しているから、年3回フィルターを交換しなければならない。近所に匂いで迷惑をかけないためにもフィルター交換をしっかりしないといけませんね」と周囲への配慮も忘れていない。

焙煎機を購入する際の不安

購入前は価格面に不安があったそうだ。「お客様の注文に対応するため、12kg 窯焙煎機が必要だったが、価格的にハードルが高いのではないかと心配しました」とのこと。「5kg 窯焙煎機の二倍以上の生産量だから、値段も二倍だろうと思っていましたが、実際には5kg 窯と12kg窯焙煎機の価格は想像していたほど大きく変わらなかったので、安心して購入できました。」とのコメントをいただいた。

2014年9月

 

CoRo Coffee Roaster

URL: www.coro-coffee.jp